ファクタリング

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違い|どちらを選ぶべき?

2025年12月23日(更新 2026年10月25日) MBI経済ニュース編集部

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違い|どちらを選ぶべき?

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違いを徹底比較。仕組み・手数料・メリット・デメリット・向いているケースをわかりやすく解説。自社に最適な契約形態の選び方がわかります。

ファクタリングを利用する際、最初に選択を迫られるのが「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」のどちらを選ぶかという点です。

この2つは、契約に関わる当事者の数が違うだけでなく、手数料・入金スピード・取引先への影響など、様々な面で特徴が異なります。自社の状況に合った契約形態を選ぶことが、ファクタリングを成功させる重要なポイントです。

本記事では、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違いをわかりやすく比較し、それぞれのメリット・デメリット、そしてどちらを選ぶべきかの判断基準を解説します。

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違い【比較表】

まずは、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの主な違いを比較表で確認しましょう。

比較項目 2社間ファクタリング 3社間ファクタリング
契約当事者 利用者・ファクタリング会社 利用者・ファクタリング会社・売掛先
取引先への通知 不要 必要(承諾も必要)
手数料相場 8〜20% 1〜10%
入金スピード 最短即日〜数日 数日〜1週間程度
売掛金の回収 利用者が回収→ファクタリング会社へ送金 売掛先がファクタリング会社へ直接支払い
審査の厳しさ やや厳しい 比較的通りやすい
債権譲渡登記 行う場合が多い 不要な場合が多い

それぞれの仕組みと特徴を詳しく見ていきましょう。

2社間ファクタリングとは

2社間ファクタリングは、利用者(自社)とファクタリング会社の2者間で契約する方式です。売掛先(取引先)は契約に関与せず、ファクタリングの利用を知らされることもありません。

2社間ファクタリングの仕組み

【2社間ファクタリングの流れ】

① 利用者がファクタリング会社に売掛金の買取を申込
② ファクタリング会社が審査(売掛先の信用力など)
③ 審査通過後、利用者とファクタリング会社が契約締結
④ ファクタリング会社から利用者に買取代金を入金
⑤ 売掛金の支払期日に、売掛先から利用者に入金
⑥ 利用者がファクタリング会社に売掛金を送金

ポイントは、売掛先から入金された代金を利用者がファクタリング会社に送金するという点です。売掛先は通常通り利用者に支払いを行うため、ファクタリングの利用に気づきません。

2社間ファクタリングのメリット

  • 取引先に知られない:売掛先への通知・承諾が不要なため、取引関係に影響しない
  • スピードが速い:売掛先の承諾手続きが不要なため、最短即日で資金化可能
  • 手続きが簡単:利用者とファクタリング会社の2者間で完結する

2社間ファクタリングのデメリット

  • 手数料が高い:3社間と比較して8〜20%と割高
  • 債権譲渡登記が必要な場合がある:費用が発生し、第三者に知られる可能性
  • 送金の手間がある:売掛金を受け取った後、ファクタリング会社への送金が必要

2社間ファクタリングの手数料が高い理由

2社間ファクタリングの手数料が3社間より高い理由は、ファクタリング会社のリスクが高いからです。

2社間では、売掛先から利用者に入金された後、利用者がその代金をファクタリング会社に送金します。この際、利用者が代金を送金せずに使い込んでしまうリスクがあります。このリスクを手数料に上乗せしているため、3社間より高くなります。

3社間ファクタリングとは

3社間ファクタリングは、利用者・ファクタリング会社・売掛先の3者間で契約する方式です。売掛先への通知と承諾が必要になりますが、その分リスクが低く、手数料が安く設定されています。

3社間ファクタリングの仕組み

【3社間ファクタリングの流れ】

① 利用者がファクタリング会社に売掛金の買取を申込
② ファクタリング会社が審査
③ 売掛先に債権譲渡の通知を行い、承諾を得る
④ 利用者・ファクタリング会社・売掛先の3者間で契約締結
⑤ ファクタリング会社から利用者に買取代金を入金
⑥ 売掛金の支払期日に、売掛先がファクタリング会社へ直接支払い

3社間の場合、売掛先がファクタリング会社に直接支払うため、利用者を経由する2社間よりもファクタリング会社のリスクが低くなります。

3社間ファクタリングのメリット

  • 手数料が安い:1〜10%と2社間より大幅に低コスト
  • 審査に通りやすい:ファクタリング会社のリスクが低いため、審査基準が緩和される傾向
  • 送金の手間がない:売掛先がファクタリング会社に直接支払うため、利用者の負担が軽減
  • 債権譲渡登記が不要な場合が多い:売掛先の承諾があるため、登記費用を抑えられる

3社間ファクタリングのデメリット

  • 取引先に知られる:売掛先への通知・承諾が必須
  • 取引関係への影響:「資金繰りに困っている」と思われる可能性がある
  • 時間がかかる:売掛先の承諾手続きに数日〜1週間程度必要
  • 売掛先の協力が必要:売掛先が承諾を拒否すれば利用できない

2社間と3社間、どちらを選ぶべき?

2社間ファクタリングと3社間ファクタリング、それぞれに特徴があるため、自社の状況や優先事項に応じて選択することが重要です。

2社間ファクタリングが向いているケース

【2社間ファクタリングがおすすめの人】

  • 取引先にファクタリングの利用を知られたくない
  • 取引先との関係性を重視している
  • 急いで資金調達したい(即日〜数日以内)
  • 手数料より秘密保持を優先したい
  • 売掛先に承諾を依頼しにくい状況にある

3社間ファクタリングが向いているケース

【3社間ファクタリングがおすすめの人】

  • できるだけ手数料を抑えたい
  • 資金調達まで1週間程度の余裕がある
  • 売掛先との関係が良好で、承諾を得やすい
  • 売掛先が大企業・官公庁など信頼性が高い
  • 継続的にファクタリングを利用したい

判断フローチャート

どちらを選ぶべきか迷った場合は、以下の優先順位で判断しましょう。

優先事項 おすすめ
取引先に絶対知られたくない 2社間
とにかく急いでいる(即日〜数日) 2社間
手数料を最優先で抑えたい 3社間
継続的に利用したい 3社間
売掛先が官公庁・大企業 3社間(手数料がより安くなる傾向)

2社間・3社間の手数料差をシミュレーション

手数料の違いが、実際にどの程度の差になるのかシミュレーションしてみましょう。

例:売掛金500万円をファクタリングする場合

項目 2社間(手数料15%) 3社間(手数料5%)
売掛金額 500万円 500万円
手数料 75万円 25万円
手元に入る金額 425万円 475万円
差額 50万円

このように、同じ売掛金額でも契約形態によって手元に入る金額が大きく変わります。緊急性がなく、売掛先の承諾が得られる状況であれば、3社間を検討する価値は十分にあります。

手数料についてさらに詳しく知りたい方は、「ファクタリングの手数料相場と費用を抑えるコツ」をご覧ください。

取引先に知られることのリスクと対策

3社間ファクタリングを検討する際に最も気になるのが、取引先に知られることのリスクです。

懸念されるリスク

  • 「資金繰りが悪化しているのでは」と不安を与える
  • 今後の取引条件に影響する可能性
  • 最悪の場合、取引解消につながるリスク

リスクを軽減する方法

ただし、以下のような状況であれば、取引先への影響を最小限に抑えられます。

【3社間でもリスクが低いケース】

  • 売掛先が大企業・官公庁:ファクタリングの利用に慣れており、特に問題視されない
  • 業界でファクタリングが一般的:建設業など、ファクタリングが広く利用されている業界
  • 売掛先との関係が良好:事前に説明すれば理解を得られる関係性
  • 成長投資のための資金調達:ポジティブな理由であれば理解されやすい

売掛先に説明する際は、「売掛金の早期現金化による事業拡大のため」「キャッシュフロー管理の効率化のため」など、前向きな理由を伝えることで、ネガティブな印象を与えにくくなります。

よくある質問(FAQ)

Q. 2社間から3社間に変更することはできますか?

可能です。ただし、契約形態が変わるため、改めて契約を結び直す必要があります。最初は2社間で利用し、継続利用が決まったら3社間に切り替えて手数料を抑えるという方法もあります。

Q. 同じ売掛先で2社間と3社間を併用できますか?

基本的には同じ売掛先に対して複数の契約形態を併用することはできません。ただし、別の売掛先の売掛金であれば、それぞれ異なる契約形態を選択することは可能です。

Q. 2社間ファクタリングでも取引先にバレることはありますか?

通常はありませんが、以下のケースでは知られる可能性があります。

  • 債権譲渡登記を行った場合:登記簿を調べれば確認できる
  • ファクタリング会社が売掛先に直接連絡した場合:トラブル時など
  • 債権の二重譲渡などの問題が発生した場合

優良なファクタリング会社であれば、2社間契約で不用意に売掛先に連絡することはありません。

Q. 3社間ファクタリングで売掛先が承諾を拒否したらどうなりますか?

売掛先が承諾を拒否した場合、3社間ファクタリングは利用できません。その場合は、2社間ファクタリングへの切り替えを検討することになります。

まとめ

【この記事のポイント】

  • 2社間ファクタリング:取引先に知られない、スピードが速い、手数料は高め(8〜20%)
  • 3社間ファクタリング:取引先の承諾が必要、時間がかかる、手数料が安い(1〜10%)
  • 秘密保持・スピード重視なら2社間
  • コスト重視・継続利用なら3社間
  • 売掛先との関係性や状況に応じて最適な形態を選択することが重要

2社間・3社間のどちらが適しているかは、自社の状況や優先事項によって異なります。それぞれの特徴を理解した上で、最適な契約形態を選びましょう。

まずは相談してみよう

「2社間と3社間、どちらが自社に合っているかわからない」という方は、ぜひ当サイトのサービスをご活用ください。

💡 MAGI BIZ INSIGHTの無料サポート

【AIコンサルタントに相談する】
資金調達の悩みをAIコンサルタントが24時間対応でヒアリング。あなたの状況に合った契約形態や金融機関・融資会社をご提案します。

【金融機関データベースで探す】
700社以上の金融機関情報を網羅。あらゆるジャンルからあなたにあった選択が可能のです。

関連する記事

MBI経済ニュース(MAGI BIZ INSIGHT)は、忙しい経営者・事業主のための経済ニュースメディアです。毎日の経済ニュースを要約し、動画と音声でも配信しています。

運営会社編集ポリシープライバシーポリシー免責事項お問い合わせ

© 2026 MBI経済ニュース