審査のポイント
ファクタリング審査の特徴|なぜ赤字でも利用できるのか

ファクタリングはなぜ審査が通りやすいのか?銀行融資との審査基準の違い、審査で見られるポイント、即日入金の条件を解説。赤字決算・税金滞納がある経営者にもおすすめの資金調達法を紹介します。
「銀行融資を断られた」「赤字決算で審査が不安」「税金を滞納している」——そんな状況でも資金調達を諦める必要はありません。
ファクタリングは、銀行融資やビジネスローンとは審査基準が根本的に異なる資金調達方法です。本記事では、ファクタリング審査の特徴、なぜ赤字や税金滞納があっても利用できるのか、そして審査をスムーズに通過するためのポイントを詳しく解説します。
ファクタリングとは?基本的な仕組み
売掛金を売却して資金化する方法
ファクタリングとは、企業が保有する売掛金(売掛債権)をファクタリング会社に売却し、支払期日前に現金化する資金調達方法です。
通常、売掛金は取引先からの入金を待つ必要がありますが、ファクタリングを利用すれば、その待ち時間をなくして即座に資金を手にすることができます。
【例】ファクタリングの流れ
1. A社がB社に商品を納品(売掛金100万円が発生)
2. A社がファクタリング会社に売掛金を売却
3. ファクタリング会社がA社に90万円を入金(手数料10%の場合)
4. 支払期日にB社がファクタリング会社に100万円を支払う
「借入」ではなく「売却」
ファクタリングの最大の特徴は、「借入」ではなく「売掛金の売却(債権譲渡)」であるという点です。
この違いが、審査基準に大きく影響します。融資の場合は「返済できるか」が問われますが、ファクタリングでは「売掛金を回収できるか」が問われるのです。
2社間ファクタリングと3社間ファクタリング
ファクタリングには、主に2つの取引形態があります。
売掛先に知られたくない場合は2社間、手数料を抑えたい場合は3社間を選ぶのが一般的です。
ファクタリングの審査が通りやすい3つの理由
ファクタリングは、銀行融資やビジネスローンと比べて審査が通りやすいと言われています。その理由を解説します。
理由1:売掛先の信用力で判断される
ファクタリングの審査で最も重視されるのは、利用者(売主)の財務状況ではなく、売掛先(取引先)の信用力です。
ファクタリング会社は、買い取った売掛金を売掛先から回収します。そのため、「売掛先がきちんと支払うか」が審査の最重要ポイントとなります。
ポイント:売掛先が上場企業、官公庁、大手企業であれば、利用者の財務状況に関係なく審査は通りやすくなります。
理由2:借入ではなく売却だから
ファクタリングは「借入」ではなく「売掛金の売却(債権譲渡)」です。そのため、貸金業法の規制対象外となり、銀行融資やビジネスローンとは審査の考え方が根本的に異なります。
融資の場合:「この会社(人)は返済できるか?」を審査
ファクタリングの場合:「この売掛金は回収できるか?」を審査
この違いが、審査基準の柔軟さにつながっています。
理由3:信用情報機関に照会されない
銀行融資やビジネスローン、カードローンでは、CIC・JICCなどの信用情報機関に照会が行われます。過去の延滞や債務整理の履歴があると、審査に大きく影響します。
一方、ファクタリングは信用情報機関への照会・登録が行われません。そのため、信用情報に問題がある方でも利用できる可能性があります。
ファクタリング審査で見られるポイント
ファクタリングの審査では、主に以下のポイントがチェックされます。
売掛先(取引先)の信用力
最も重要なポイントです。売掛先が以下のような企業であれば、審査は通りやすくなります。
- 上場企業
- 官公庁・地方自治体
- 大手企業・有名企業
- 設立年数が長く、業績が安定している企業
逆に、売掛先が設立間もない企業や個人事業主の場合、審査が厳しくなる傾向があります。
売掛金の内容・回収可能性
売掛金の内容も審査対象となります。以下の点が確認されます。
- 売掛金の金額と支払期日
- 継続的な取引があるか
- 過去に支払遅延がないか
- 売掛金の発生原因(契約内容)
支払期日が近い売掛金、継続取引のある売掛金は、審査で有利に働きます。
請求書・契約書の有無
売掛金の存在を証明する書類として、請求書や契約書の提出が求められます。
あると審査がスムーズになる書類
- 請求書
- 発注書・注文書
- 納品書
- 契約書・基本取引契約書
- 通帳(過去の入金履歴)
特に、過去に同じ売掛先からの入金実績があると、売掛金の実在性が証明しやすくなります。
利用者の事業実態
利用者の財務状況は重視されませんが、事業の実態は確認されます。
- 事業を実際に行っているか
- 売掛先との取引が実在するか
- 架空請求や水増し請求ではないか
登記簿謄本、確定申告書、銀行通帳(入出金履歴)などで事業実態を証明します。
こんなケースでも審査に通る可能性あり
銀行融資やビジネスローンでは審査が難しいケースでも、ファクタリングなら利用できる可能性があります。
赤字決算・債務超過
ファクタリングは売掛先の信用力で判断されるため、利用者が赤字決算や債務超過であっても審査に通る可能性があります。
銀行融資では赤字決算が大きなマイナス要因となりますが、ファクタリングでは売掛先さえ信用力があれば問題ありません。
【事例】赤字決算でもファクタリングを利用できたケース
建設業A社(年商8,000万円・2期連続赤字)
銀行融資は断られたが、大手ゼネコンへの売掛金500万円をファクタリングで即日資金化。売掛先の信用力が高かったため、審査はスムーズに通過。
税金・社会保険料の滞納
税金や社会保険料を滞納していると、銀行融資はほぼ不可能です。しかし、ファクタリングでは利用者の納税状況は審査の主要項目ではありません。
⚠ 注意
税金滞納により売掛金が差し押さえられるリスクがある場合は、審査に影響する可能性があります。また、滞納状況によっては対応できないファクタリング会社もあります。
開業1年未満
銀行融資やビジネスローンでは、事業年数1年以上を条件とするケースが多くあります。
ファクタリングでは事業年数よりも売掛金の内容が重視されるため、開業間もない事業者でも、売掛金があれば利用できる可能性があります。
銀行融資・ビジネスローンを断られた後
銀行融資やビジネスローンを断られると、信用情報に申込履歴が残ります。しかし、ファクタリングは信用情報機関を利用しないため、他で断られた後でも審査に影響しません。
「銀行がダメだったから次はファクタリング」という流れは、実際によくあるケースです。
リスケジュール中(返済条件変更中)
銀行への返済をリスケジュール(返済条件の変更)している場合、新規の銀行融資はほぼ不可能です。しかし、ファクタリングであれば利用できる可能性があります。
審査に落ちるケースと対策
ファクタリングは審査が柔軟とはいえ、以下のケースでは審査に落ちる可能性があります。
売掛先が個人・小規模事業者
売掛先が個人や設立間もない小規模事業者の場合、信用力の判断が難しく、審査が通りにくくなります。
対策:複数の売掛金がある場合、信用力の高い売掛先(法人・大手企業など)の売掛金を優先的にファクタリングに出しましょう。
売掛金の二重譲渡の疑い
同じ売掛金を複数のファクタリング会社に売却する「二重譲渡」は違法行為です。ファクタリング会社は二重譲渡のリスクを警戒しており、疑いがあると審査に通りません。
- 過去にファクタリングを利用した売掛金を再度申し込む
- 同時期に複数のファクタリング会社に同じ売掛金で申し込む
対策:過去に他社でファクタリングを利用している場合は、正直に申告しましょう。
架空請求・水増し請求
存在しない売掛金を作り出す架空請求や、実際より金額を大きく見せる水増し請求は詐欺行為です。
🚫 絶対にやってはいけないこと
架空請求・水増し請求は詐欺罪に問われます。ファクタリング会社は請求書、契約書、入金履歴などを照合して売掛金の実在性を確認しています。不正が発覚した場合、刑事責任を問われる可能性があります。
売掛金の支払期日が遠すぎる
支払期日が3ヶ月以上先の売掛金は、審査が厳しくなる傾向があります。支払期日が遠いほど、その間に売掛先の経営状況が変わるリスクがあるためです。
対策:支払期日が近い売掛金(1〜2ヶ月以内)を優先的に申し込みましょう。
売掛先の経営状況が悪い
売掛先が業績悪化や資金繰り困難の状態にある場合、売掛金が回収できないリスクが高まるため、審査に通りにくくなります。
対策:売掛先の信用力に不安がある場合は、事前にファクタリング会社に相談してみましょう。
即日入金を受けるためのポイント
ファクタリングの大きなメリットは、最短即日で資金調達できることです。即日入金を実現するためのポイントを解説します。
オンライン完結型を選ぶ
対面での面談が必要なファクタリング会社は、日程調整に時間がかかります。オンライン完結型のファクタリング会社を選べば、申込から入金まで全てWeb上で完結し、スピーディーに進められます。
必要書類を事前準備
審査に必要な書類を事前に揃えておくことで、申込後の手続きがスムーズに進みます。
一般的に必要な書類
- 請求書(売掛金の証明)
- 通帳コピー(過去の入金履歴の確認)
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 登記簿謄本(法人の場合)
- 確定申告書または決算書
午前中に申し込む
即日入金を希望する場合、午前中の早い時間帯に申し込むことが重要です。午後の申込では、審査が終わっても銀行の振込受付時間に間に合わない可能性があります。
多くのファクタリング会社では、「午前中申込で即日入金」を条件としています。
少額から始める
初回利用の場合、まずは少額の売掛金からファクタリングを始めると、審査がスムーズに進む傾向があります。実績を積むことで、2回目以降はより大きな金額でも迅速に対応してもらえるようになります。
ファクタリング利用時の注意点
ファクタリングは便利な資金調達方法ですが、利用にあたっていくつかの注意点があります。
手数料は融資の金利より高い
ファクタリングの手数料は、2社間で10〜20%、3社間で1〜10%程度が相場です。銀行融資の金利(年1〜3%程度)と比べると、コストは高くなります。
ただし、ファクタリングは1回の取引ごとの手数料であり、融資のように長期間利息がかかり続けることはありません。短期的なつなぎ資金としては有効な選択肢です。
悪質業者に注意
ファクタリング業界には、残念ながら悪質な業者も存在します。以下のような業者には注意が必要です。
- 「審査なし」「誰でも通る」を強調する業者
- 手数料が相場より極端に高い(30%以上など)
- 契約書の内容が不明確
- 会社の所在地や連絡先が不明
- ファクタリングと称して実質的な貸付を行う「偽装ファクタリング」
⚠ 偽装ファクタリングに注意
「売掛金の買取」ではなく「売掛金を担保にした貸付」を行う業者は、貸金業登録が必要です。無登録で貸付を行う業者は違法であり、高額な利息を請求される恐れがあります。契約前に契約内容をよく確認しましょう。
継続利用はコストがかさむ
ファクタリングを毎月継続的に利用すると、手数料が積み重なってコストがかさみます。根本的な資金繰り改善には、銀行融資の獲得や売上向上など、別の対策も並行して検討しましょう。
よくある質問(FAQ)
ファクタリングに審査はありますか?
あります。ただし、銀行融資やローンとは審査基準が異なり、売掛先の信用力が重視されます。利用者の財務状況は審査の主要項目ではありません。
審査なしのファクタリングはありますか?
まったく審査がないファクタリングは存在しません。「審査なし」を謳う業者は、悪質な業者の可能性があるため注意が必要です。ただし、審査基準が柔軟で通りやすいファクタリング会社は多くあります。
赤字でもファクタリングは利用できますか?
利用できる可能性が高いです。ファクタリングの審査では売掛先の信用力が重視されるため、利用者が赤字決算でも審査に通ることがあります。
個人事業主でもファクタリングは使えますか?
使えます。個人事業主向けのファクタリングサービスも多く存在します。法人向けと同様に、売掛金があれば利用を検討できます。
ファクタリングを利用すると信用情報に傷がつきますか?
つきません。ファクタリングは信用情報機関(CIC・JICCなど)への照会・登録が行われないため、利用しても信用情報に影響しません。
売掛先にファクタリングの利用を知られますか?
2社間ファクタリングであれば、売掛先に通知されないため知られません。3社間ファクタリングの場合は、売掛先の承諾が必要なため知られます。
まずは相談してみよう
「審査に通るか不安」「どの資金調達方法が自分に合っているかわからない」という方は、お気軽にご相談ください。
当サイトのAIコンサルタントは、24時間いつでもあなたの資金調達の悩みをお聞きします。状況に合った最適な方法を一緒に考えましょう。
また、金融機関データベースでは、銀行・ノンバンク・ファクタリング会社など700社以上の情報を掲載しています。審査基準や特徴で比較検討できますので、ぜひご活用ください。
まとめ
この記事のポイント
- ファクタリングは「借入」ではなく「売掛金の売却」なので審査基準が異なる
- 審査で最も重視されるのは「売掛先の信用力」
- 信用情報機関に照会されないため、延滞履歴があっても利用可能
- 赤字決算、税金滞納、開業1年未満でも審査に通る可能性がある
- 二重譲渡・架空請求は絶対にNG(詐欺罪になる)
- 即日入金には、オンライン完結型を選び、午前中に申し込むのがコツ
- 悪質業者・偽装ファクタリングには注意が必要
ファクタリングは、銀行融資やビジネスローンとは審査基準が根本的に異なる資金調達方法です。「他で断られた」「赤字で審査が不安」という経営者・個人事業主にとって、心強い選択肢となるでしょう。