ニュース業界・トレンド
大型原油タンカー運賃、ペルシャ湾で高額提示 再び騰勢、海運コスト連鎖

大型原油タンカー(VLCC)の運賃が再び騰勢に転じている。日本経済新聞が2026年4月25日付で報じたところでは、ペルシャ湾発のタンカー運航で運航事業者が高額な運賃を提示し、商船三井や日本郵船など邦船社の傭船コストが急上昇している。ホルムズ海峡封鎖の長期化で運航リスクが急騰したことが背景にある。
VLCCのスポット運賃は中東・極東航路で1日あたり10万ドル超に到達したと推定され、平時の3倍超の水準。海運業界では「リスクプレミアムが正常化する見通しが立たない」との声が広がる。日本の電力会社や石油元売りが調達コストの転嫁交渉を急ぐ動きも目立っている。
運賃高騰は最終的にガソリン価格や電力料金、ナフサ調達価格に波及する。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの試算では、運賃が現水準で半年継続した場合、日本の輸入物価は1.5%押し上げられる。日銀の利上げ判断にも影響を与える可能性があり、5月の追加対応が注目される。