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2社間ファクタリングとは?仕組み・メリット・デメリットを徹底解説

2025年12月23日(更新 2026年10月26日) MBI経済ニュース編集部

2社間ファクタリングとは?仕組み・メリット・デメリットを徹底解説

2社間ファクタリングとは、利用者とファクタリング会社の2社のみで契約し、売掛先に知られずに売掛金を現金化できる資金調達方法です。本記事では仕組み・流れ、メリット・デメリット、3社間との違い、手数料相場まで詳しく解説します。

ファクタリングには「2社間」と「3社間」の2種類があることをご存知でしょうか。特に2社間ファクタリングは、売掛先に知られることなく資金調達できる方法として、多くの中小企業や個人事業主に選ばれています。

本記事では、2社間ファクタリングの仕組みや流れ、メリット・デメリット、3社間との違い、利用時の注意点まで詳しく解説します。

2社間ファクタリングとは

2社間ファクタリングとは、利用者(自社)とファクタリング会社の2社のみで契約を行い、売掛金を現金化する資金調達方法です。

最大の特徴は、売掛先(取引先)に通知せずに利用できる点です。売掛先に資金繰りの状況を知られたくない、取引関係に影響を与えたくないという場合に適しています。

ポイント:2社間ファクタリングは「売掛先に知られない」ことが最大のメリット。取引関係を維持しながら資金調達できます。

2社間ファクタリングの仕組みと流れ

2社間ファクタリングは、以下の流れで進みます。

【2社間ファクタリングの流れ】

STEP1:商品・サービスを提供し、売掛金(請求書)が発生

STEP2:ファクタリング会社に申し込み・必要書類を提出

STEP3:ファクタリング会社による審査

STEP4:審査通過後、債権譲渡契約を締結

STEP5:売掛金から手数料を引いた金額が入金される

STEP6:売掛先から入金後、ファクタリング会社に支払い

2社間特有のポイント:代金回収の流れ

2社間ファクタリングでは、売掛先は債権譲渡の事実を知りません。そのため、売掛先からの支払いは従来どおり利用者(自社)の口座に振り込まれます。入金を受けた利用者は、その代金をファクタリング会社に支払う義務があります。

⚠ 注意

売掛先から入金された代金は、すでにファクタリング会社に譲渡した債権の回収金です。使い込みは契約違反となり、法的トラブルに発展する可能性があります。入金後は速やかにファクタリング会社へ支払いましょう。

契約形態について

2社間ファクタリングは「債権譲渡契約」として締結されます。これは売掛金(債権)の所有権をファクタリング会社に移転する契約です。借入ではないため、貸借対照表上の負債として計上されません。

2社間ファクタリングのメリット

2社間ファクタリングには、以下のようなメリットがあります。

1. 売掛先に知られずに利用できる

最大のメリットは、売掛先に通知する必要がないことです。取引先に資金繰りの状況を知られたくない場合や、取引関係への影響を避けたい場合に最適です。

2. 最短即日で資金化できる

売掛先の承諾を得る手続きが不要なため、3社間と比べてスピーディーに資金化できます。最短即日〜数日で入金されるケースも多く、急な資金需要に対応できます。

3. 手続きがシンプル

契約当事者が2社のみのため、手続きがシンプルです。必要書類も比較的少なく、オンラインで完結するサービスも増えています。

4. 取引関係に影響しない

売掛先に知られないため、「資金繰りに困っているのでは」という印象を与えるリスクがありません。長期的な取引関係を維持しながら資金調達できます。

2社間ファクタリングのデメリット

メリットがある一方で、以下のデメリットも理解しておく必要があります。

  • 手数料が3社間より高い:売掛先が関与しないため、ファクタリング会社のリスクが高く、手数料は8〜18%と3社間(1〜9%)より高めに設定されます。
  • 審査がやや厳しくなる場合がある:売掛先から直接回収できないため、利用者の信頼性も審査対象となり、3社間より審査基準が厳しくなることがあります。
  • 債権譲渡登記が必要な場合がある:二重譲渡を防ぐため、債権譲渡登記を求められるケースがあります。登記費用(数万円程度)が追加で発生します。
  • 代金の支払い義務がある:売掛先からの入金後、ファクタリング会社への支払いを自社で行う必要があり、資金管理に注意が必要です。

2社間ファクタリングの手数料相場

2社間ファクタリングの手数料相場は8〜18%です。3社間の1〜9%と比較すると高めですが、これにはファクタリング会社側のリスクが反映されています。

手数料率 条件・傾向
8〜10% 売掛先が上場企業・官公庁、高額案件、継続利用
10〜15% 一般的な中小企業の売掛金、初回利用
15〜18% 小規模事業者、売掛先の信用力が低い場合

手数料を下げるポイント

  • 信用力の高い売掛先を選ぶ:上場企業や官公庁などの売掛金は手数料が低くなります
  • 売掛金額を大きくする:金額が大きいほど手数料率は下がる傾向があります
  • 支払期日が近い売掛金を選ぶ:回収までの期間が短いほどリスクが低く評価されます
  • 継続利用する:実績を積むことで手数料が優遇されるケースがあります
  • 複数社に相見積もりを取る:条件を比較して最適な会社を選びましょう

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違い

2社間と3社間の違いを表で整理します。

比較項目 2社間 3社間
契約当事者 利用者・ファクタリング会社 利用者・ファクタリング会社・売掛先
売掛先への通知 不要 必要(承諾が必要)
手数料相場 8〜18% 1〜9%
資金化スピード 最短即日〜数日 数日〜1週間程度
代金の支払い 利用者が受け取りファクタリング会社に支払う 売掛先がファクタリング会社に直接支払う
審査難易度 やや厳しい場合あり 比較的通りやすい

どちらを選ぶべき?判断基準

【2社間が向いているケース】

  • 売掛先に資金調達を知られたくない
  • 急いで資金が必要(即日〜数日以内)
  • 取引関係への影響を避けたい
  • 売掛先との契約に債権譲渡禁止特約がある

【3社間が向いているケース】

  • 手数料をできるだけ抑えたい
  • 売掛先に知られても問題ない
  • 資金化まで1週間程度の余裕がある
  • 売掛先が大企業で協力を得やすい

2社間ファクタリングの審査で見られるポイント

2社間ファクタリングの審査では、主に以下の点がチェックされます。

1. 売掛先の信用力

最も重視されるのは売掛先の信用力です。上場企業、官公庁、大手企業などの売掛金は審査に通りやすく、手数料も低くなります。

2. 売掛金の存在を証明する書類

請求書、契約書、発注書、納品書など、売掛金が実在することを証明できる書類が必要です。書類が揃っているほど審査はスムーズに進みます。

3. 売掛先との取引実績

継続的な取引実績があると、売掛金の確実性が高いと判断され、審査に有利です。初回取引の売掛金は審査が厳しくなる傾向があります。

4. 利用者自身の信頼性

2社間では利用者が代金を受け取る形式のため、利用者の事業継続性や信頼性も審査対象となります。ただし、銀行融資ほど厳しく見られることはありません。

2社間ファクタリングを利用する際の注意点

契約内容の確認事項

契約前に以下の点を必ず確認しましょう。

  • 手数料率と内訳:手数料以外に事務手数料などが別途かかるか確認
  • 償還請求権の有無:売掛先が支払わなかった場合の責任の所在
  • 債権譲渡登記の有無と費用:登記が必要な場合の費用負担
  • 入金までの日数:即日対応可能か、何営業日かかるか
  • 買取可能な売掛金の条件:金額の上限・下限、支払期日の制限など

悪質業者の見分け方

🚫 こんな業者には要注意

  • 契約書に「貸付」「利息」「返済」などの文言がある
  • 担保や保証人を要求される
  • 手数料が相場(8〜18%)を大きく超えている
  • 会社の所在地や連絡先が不明確
  • 契約を急かし、内容を説明しない

ファクタリングを装った違法なヤミ金融業者も存在します。契約内容に不明点があれば、契約前に必ず確認しましょう。

債権譲渡禁止特約について

売掛先との契約に「債権譲渡禁止特約」が含まれている場合があります。2020年の民法改正により、この特約があっても債権譲渡自体は有効とされるようになりました。ただし、トラブルを避けるため、特約の有無は事前に確認しておくことをおすすめします。

2社間ファクタリングに関するよくある質問

Q1. 売掛先に絶対バレない?

通常の2社間ファクタリングでは、売掛先への通知は行われません。ただし、債権譲渡登記を行う場合は登記簿を閲覧すれば確認できてしまいます。また、利用者がファクタリング会社への支払いを怠った場合、売掛先に通知されることがあります。

Q2. 債権譲渡登記とは?

債権譲渡登記とは、売掛金(債権)の譲渡を法的に公示する制度です。二重譲渡(同じ売掛金を複数の会社に売却すること)を防ぐ目的で、ファクタリング会社から求められることがあります。登記費用として数万円程度かかります。

Q3. 個人事業主でも使える?

はい、個人事業主やフリーランスでも2社間ファクタリングを利用できます。近年は個人事業主向けのサービスも増えており、少額(数十万円〜)から対応している会社もあります。

Q4. 何回でも利用できる?

売掛金がある限り、繰り返し利用できます。継続利用することで、手数料が優遇されたり審査がスムーズになるケースもあります。ただし、ファクタリングに依存しすぎると手数料負担が増えるため、計画的な利用をおすすめします。

Q5. 審査に落ちたらどうすればいい?

一社で落ちても、別のファクタリング会社では通ることもあります。審査基準は会社によって異なるため、複数社に相談してみましょう。また、信用力の高い売掛先の請求書で再申込するのも有効です。

まとめ

この記事のポイント

  • 2社間ファクタリングは利用者とファクタリング会社の2社のみで契約
  • 売掛先に知られずに資金調達でき、最短即日で現金化可能
  • 手数料相場は8〜18%で、3社間より高め
  • 売掛先から入金後、ファクタリング会社への支払いを忘れずに
  • 契約内容を十分確認し、悪質業者に注意
  • 取引関係への影響を避けたい場合に最適な資金調達方法

2社間ファクタリングは、売掛先に知られることなくスピーディーに資金調達できる有効な手段です。手数料は3社間より高くなりますが、取引関係を維持しながら資金繰りを改善したい場合には適した選択肢といえます。

まずは相談してみよう

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