ニュース国際・政策
EU、イラン戦争でインフレ3%超のリスクを警告 — 欧州中銀の利下げ計画に狂い

欧州委員会の経済担当部門は12日、イランとアメリカ・イスラエルの戦争が長引いた場合、欧州連合(EU)域内のインフレ率が3%を超えるリスクがあると正式に警告した。EUはエネルギー輸入の相当部分を中東・ロシアに依存しており、ホルムズ海峡の輸送混乱は天然ガスや石油の調達コストを直撃する構図にある。
特に懸念されているのは、欧州が既に克服しつつあると思われていたエネルギーインフレの再燃だ。2022〜23年のロシア・ウクライナ戦争後のエネルギー危機で深傷を負った欧州は、2025年にようやくインフレ2%台前後へ落ち着きつつあった。ところが今回の中東危機が、この流れを逆回転させかねないと専門家は警戒する。
欧州中央銀行(ECB)は直近の理事会で利下げを継続していたが、インフレ再燃となれば金融緩和サイクルは一時停止を余儀なくされる見通し。ドイツやフランスなど製造業の比重が高い国では輸送コストや生産コストへの波及も大きく、2024年から続く欧州景気の低迷がさらに長引くリスクが高まっている。
この記事は報道をもとにMBI経済ニュース編集部が要約したものです。元の記事:The Economic Times