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IEA事務局長「今回のエネルギー危機は1970年代の石油ショックを超える深刻さ」

国際エネルギー機関(IEA)のファティ・ビロル事務局長は2026年3月23日、オーストラリア・キャンベラの国立記者クラブで講演し、今回のイラン戦争に起因するエネルギー危機について「非常に深刻」であり、1970年代の二度の石油ショックを合わせたよりもさらに悪化していると警告した。ビロル事務局長は「1970年代の二度の石油危機では世界合計で1日あたり500万バレルの損失が2回、合わせて1000万バレルだったが、現在は1日あたり1100万バレルが失われており、二度の石油ショックを超えている」と述べた。アラブニュース・パキスタン版など複数の国際メディアが報じた。
ビロル事務局長はさらに、今回の危機は石油・天然ガスだけでなく、石油化学製品、肥料、硫黄、ヘリウムなど世界経済の「重要な動脈」となる多様な物資の貿易が遮断されており、深刻な影響が世界経済全体に及ぶと強調した。また天然ガスについても、ウクライナ侵攻後の危機水準(750億立方メートル)の倍近い1400億立方メートルの損失が生じており、エネルギー全体の複合的危機となっていると説明した。「このまま事態が続けば、いかなる国もこの危機の影響から逃れることはできない」とも述べ、国際社会の協調行動の必要性を訴えた。
IEAは3月11日にすでに4億バレルの戦略石油備蓄放出という過去最大規模の協調行動を決定しているが、ビロル事務局長は追加放出についても「必要であれば実施する」と述べ、各国政府との協議を続けていることを明らかにした。一方でホルムズ海峡の再開が「最も重要な解決策」であると強調し、外交的解決の必要性を改めて訴えた。
この記事は報道をもとにMBI経済ニュース編集部が要約したものです。元の記事: Arab News(arabnews.pk)/ ABC Australia / SBS Australia