ニュース国際・政策
オーストラリアの物価上昇率が3.8%に鈍化、利上げ観測が後退し豪ドル安

オーストラリア統計局が7月29日に公表した6月の消費者物価指数は前年同月比3.8%の上昇となり、市場予想の4.0%を下回った。変動の大きい品目を除く基調的な指標も3.6%にとどまり、予想を下回った。物価の上振れ圧力が和らいだことが確認された。
この結果を受けて、金利先物市場ではオーストラリア準備銀行による8月の利上げを織り込む動きが後退した。市場関係者の間では、当面は政策金利が据え置かれるとの見方が優勢になっている。豪ドルは主要通貨に対して全面安となった。
アメリカの連邦公開市場委員会の結果公表を控えるなかで、ドルは1か月ぶりの高値圏を維持した。資源価格と中国向け輸出に業績が左右される企業にとって、オーストラリアの金融引き締め観測の後退は資金調達環境の面で追い風となる一方、通貨安は輸入コストの上昇要因として残る。