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イーライリリー、経口GLP-1肥満薬の発売前在庫15億ドルに FDA承認へ攻勢

アメリカの製薬大手イーライリリーが、開発中の経口GLP-1受容体作動薬「オルフォグリプロン(orforglipron)」の発売前在庫を15億ドル規模まで積み増したことが、同社の証券届出書類で明らかになった。2025年2月時点の約5.5億ドルから3倍近くに増加しており、FDA(アメリカ食品医薬品局)承認後の供給不足回避に向けた積極的な製造戦略が鮮明になった。
オルフォグリプロンは1日1回服用の錠剤型GLP-1薬で、既存の注射型(同社のゼップバウンドやノボノルディスクのウゴービ)と異なり、食事・水分制限なしで服用可能な利便性が強みだ。2025年8月の第3相試験では肥満患者で平均12%の体重減少を達成。同社は既にFDAに新薬申請を提出し、国家優先審査バウチャーを取得済みで、数週間〜数カ月以内の承認判断が見込まれている。承認後は自社直販サイトを通じ、最低用量月額149ドルからの価格設定を予定する。
GLP-1経口薬市場ではノボノルディスクの「ウゴービ錠剤版」が2026年1月にアメリカで先行発売済みで、リリーは後発参入となる。しかし同社はテキサス・アラバマの新工場建設やプエルトリコ・オランダの製造拠点拡張を進めており、注射型GLP-1で発生した深刻な供給不足の二の舞を避ける構えだ。グローバルデータの予測ではオルフォグリプロンの2031年売上は130億ドルのメガブロックバスターとなる見通しで、肥満治療薬市場の競争は新たな局面を迎えている。
この記事は報道をもとにMBI経済ニュース編集部が要約したものです。元の記事:Reuters / CNBC / Fierce Pharma