ニュース国際・外交
米英摩擦—トランプ、「イラン戦争に英国の助けは不要」とスターマーに告げる

トランプ米大統領は8日、英国のスターマー首相に対し「イラン戦争においてイギリスの支援は必要ない」と直接伝えたことをソーシャルメディア上で明らかにした。ガーディアンの報道によると、イギリスは空母「クイーン・エリザベス」の中東展開を検討していたが、トランプ氏はこれを一蹴。皮肉にも、アメリカがイランに対する爆撃作戦を実施する際、イギリス領のディエゴ・ガルシア基地を使用していることも判明しており、「助けは不要」との発言が矛盾として広く批判されている。
今回の発言は英米「特別な関係」に亀裂を走らせたとの見方も出ている。スターマー政権はNATO強化・欧州防衛協力を重要政策として掲げているが、トランプ政権の一方的な外交姿勢が同盟管理を複雑にしている。一方でアメリカ政府高官の一部は英国との情報共有・基地使用継続の重要性を認めており、トランプ発言が政策全体を反映するわけではないとの分析もある。
市場ではこの米英摩擦が対欧州政策の不透明感を高めるとして懸念されており、ポンドは対ドルで小幅下落した。イラン戦争が第2週に入る中、アメリカの同盟マネジメントの課題があらためて浮き彫りになっている。