ニューススタートアップ・M&A・資本政策
三菱商事、非中東産LNG専門の投資ファンドへの出資を検討

三菱商事が、中東産以外の液化天然ガス(LNG)を対象とした専門投資ファンドへの出資を検討していることがわかった。投資額は数百億円規模になる見通しだ。イラン情勢によるホルムズ海峡封鎖が世界のエネルギー市場を揺さぶる中、中東依存からの脱却を志向するエネルギー安全保障の観点から、三菱商事が積極的に動いている形だ。
対象となるLNGは豪州産やアメリカ産、東アフリカ産など、ホルムズ海峡を通過しないルートで輸出される産地のものが中心となる見通しだ。原油・LNG価格の高騰を追い風として、商社各社がエネルギー分野への投資を加速させている流れの中での判断となる。
三菱商事はすでに豪州・ブラウズLNGプロジェクトや東アフリカのモザンビークLNG事業などに権益を保有しており、今回の投資ファンドへの参画はサプライチェーンの多様化戦略の一環となりそうだ。資源価格の高騰局面を商機と捉えた資本政策として、エネルギー安全保障と収益性の両立を目指す姿勢が鮮明になっている。