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米軍、ドローンでキューバ偵察 「イランの次」へ戦闘準備か

アメリカ軍が最近、無人偵察機(ドローン)によるキューバ上空の飛行を活発化させていることが明らかになった。米大西洋司令部の複数の関係筋によると、RQ-4「グローバルホーク」やMQ-9「リーパー」などの高高度・中高度無人機が、フロリダ半島の軍事施設からカリブ海経由でキューバ領空近傍の情報収集任務を繰り返している。「イランの次」の作戦対象として備えを強めているとの見方が関係者の間で広がる。
背景にはキューバの政治経済の不安定化と、ロシアと中国によるキューバ経由の情報収集活動の活発化がある。米議会の一部強硬派は、対キューバ関与強化をトランプ政権の次の外交・軍事優先課題に据えるよう求めており、2月の米・イスラエル「エピック・フューリー作戦」の成功が対キューバ圧力への自信を生んでいる。トランプ大統領も先週、「イラン戦争はほぼ終わりに近い」と述べた上で、「世界の他の問題にも目を向けるべき時だ」と発言している。
キューバは経済危機と停電の慢性化で国民生活が悪化しており、移民流出の加速も米政府の安全保障上の懸念となっている。市場では対キューバ強硬シナリオが現実化すれば、カリブ海と中南米の資本市場に大きな影響が及ぶとの警戒感が広がり始めている。一方、米軍の動きは偵察段階にとどまっており、キューバ政府はこれまでのところ公式な反発を表明していない。中東から中南米へと米軍の戦略的焦点が移る兆しは、世界の地政学リスクマップを塗り替える可能性を秘めている。