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高市首相、不安抱えるアジア同盟国に「安定と強さ」を売り込む外交

The New York Timesは5月6日、高市早苗(たかいちさなえ)首相のベトナム・オーストラリア歴訪を踏まえ、アメリカと中国の対立に挟まれて不安を強めるアジア諸国に対し、日本が「安定と強さ」を提供しようとしていると分析しました。トランプ政権の同盟政策のぶれと中国の威圧的姿勢の双方に直面するアジアで、日本が信頼できるパートナーとしての立ち位置を強化しようとしているとの見方です。
ベトナムでは外交スピーチで「自由で開かれたインド太平洋」を強調し、エネルギーと重要鉱物のサプライチェーン強靭化を訴えました。続くオーストラリアでは5月4日にアルバニージー首相と重要鉱物・エネルギー協力に関する共同声明を発表し、ホルムズ海峡の事実上の封鎖がインド太平洋地域に巨大な影響を及ぼしているとの認識を共有しました。日豪はオーストラリアからの液化天然ガスをはじめとするエネルギー供給網の連携強化で合意しています。
The New York Timesは、高市首相が前任の故・安倍晋三首相の路線を継承しつつ、地域の中小国との関係深化を通じてアメリカ依存度のリスク分散を進める「ミニラテラリズム」を志向していると指摘しました。中国と韓国は警戒を強める一方、東南アジアと太平洋諸国からは関与継続が歓迎されているとの構図です。