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エスティローダーがPuig買収交渉打ち切り、400億ドル美容統合計画頓挫 株価10%超上昇

アメリカ化粧品大手のEstée Lauderとスペインの香水・美容大手Puigは5月21日(日本時間22日早朝)、両社が3月から進めてきた合併交渉を打ち切ったと発表した。Reutersが伝えた。実現すれば400億ドル規模の高級美容企業が誕生し、業界首位L'Orealへの対抗軸となる計画だったが、統合リスクと両創業家のガバナンス調整難航から白紙化された。Estée Lauder株は時間外取引で10%超急騰した一方、Puig株は5月22日のヨーロッパ取引開始で10〜12%下落すると見込まれている。
Estée Lauderはトムフォード(Tom Ford)、Clinique、MAC、La Merなどのプレミアム化粧品ブランドを展開し、Puigはカロライナ・ヘレラ、Charlotte Tilburyなどソーシャルメディアで若年層に人気のブランドを保有する。合併すれば双方の地理的補完性と若年層リーチを兼ね備える美容コングロマリットとなる予定だった。Charlotte Tilburyブランドの創業者からの要求が交渉複雑化の一因になったと、関係者2人が明らかにした。
ステファン・ド・ラ・ファベリー最高経営責任者はEstée Lauder の声明で、3年連続の売上減少を反転させる「Beauty Reimagined」と呼ぶ再建計画の遂行に注力する方針を改めて示した。同社は5月上旬に3000人規模の追加人員削減を発表しており、化粧品市場の成長鈍化と中国市場の苦戦に対応する事業再構築を継続する。RBC Capital MarketsのアナリストNik Modiは「交渉終了は妥当な判断であり、統合リスクは長期的に株価への重しになっていただろう」とコメントした。