ニュース国際・外交
高市首相がマルコス大統領を東京で迎え、安全保障協力深化へ

高市早苗(たかいちさなえ)首相は5月28日、フィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領と東京で首脳会談を開く。中国の海洋進出への共通の懸念を背景に、両国は安全保障協力を加速させる構え。マルコス大統領のフィリピン大統領としての日本国賓訪問は10年以上ぶりで、両国の戦略的パートナーシップを次の段階に引き上げる狙いがある。
会談では、軍事情報包括保護協定(GSOMIA)に類似する協定の交渉開始や、フィリピン海軍向け装備品の調達拡大が議題に上る見通し。日本は4月、自衛隊部隊を第二次世界大戦後で初めてフィリピンに派遣し、合同軍事演習に参加させた。ホルムズ海峡封鎖でアラブ首長国連邦や中東地域からの原油輸入に依存するフィリピンに対し、日本は4月発表のエネルギー安全保障枠組み「POWERR Asia」を通じて100億ドルの支援を準備している。
会談後にはマルコス大統領が国会で演説する異例の対応も予定される。アメリカが同盟国にいっそうの防衛負担増を求めるなか、日本とフィリピンが二国間および日米比三カ国の枠組みで対中抑止力を強化する動きが鮮明化している。
この記事は報道をもとにMBI経済ニュース編集部が要約したものです。元の記事:Bloomberg