ニュースマーケット・相場観
CMEで約10時間の大規模システム障害、世界の金融市場に混乱

世界最大級のデリバティブ取引所であるシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で11月28日夜から29日にかけて、約10時間にわたる大規模なシステム障害が発生し、株式指数先物、外国為替、国債、コモディティなど複数の市場で取引が停止した。障害の原因は、イリノイ州オーロラにあるCyrusOne社運営のデータセンターで発生した冷却システムの故障。施設内の温度は氷点下の屋外気温にもかかわらず38度を超え、サーバー群に深刻な影響を及ぼした。CMEは米国東部時間午前8時30分にGlobex先物・オプション市場の取引を再開したが、一部の米国債先物やSOFR(担保付翌日物調達金利)関連オプションでは遅延が続いた。この障害は2019年に発生した約3時間の障害を大きく上回り、同取引所史上最長級のダウンタイムとなった。CMEでは1日平均2600万件以上の契約が取引されており、S&P 500先物とNasdaq 100先物だけで日次約1兆ドルの想定元本が動く。今回の事態は、グローバル金融インフラの集中リスクと、第三者データセンターへの依存度の高さを改めて浮き彫りにした。
この記事は報道をもとにMBI経済ニュース編集部が要約したものです。元の記事:Bloomberg