ニュースマーケット・相場観
米長期金利、FRB利下げに逆行して上昇 1990年代以来の異例現象

FRBが9月、10月と2会合連続で利下げを実施したにもかかわらず、米国債の長期金利(10年物利回り)は上昇を続けるという異例の現象が起きている。Bloombergによると、FRBの利下げ局面で長期金利が上昇するのは1990年代以来の事態で、ウォール街では解釈を巡り議論が白熱している。
この「乖離」の背景には複数の要因が指摘されている。第一に、市場はインフレが2%目標に戻らない可能性を織り込みつつある。第二に、トランプ政権の関税政策や財政拡大がインフレ再燃リスクとして意識されている。第三に、米国の財政赤字拡大に伴う国債増発への懸念がある。この長期金利上昇は住宅ローン金利や企業の借入コストを押し上げ、景気に逆風となる可能性がある。FRBの12月会合では利下げが予想される一方、「ドット・プロット」で示される2026年の金利見通しが焦点となっている。
この記事は報道をもとにMBI経済ニュース編集部が要約したものです。元の記事:Bloomberg