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日銀の利上げ路線に暗雲 CNBCが「日本は望んだインフレを得たが、望んだ形ではない」と報道

CNBCは2026年3月20日、「日本は長年インフレを望んでいたが、イラン戦争によって、望んでいた形ではない形でそれを手にしようとしている」と報じ、日本銀行の金融政策運営が深刻なジレンマに直面していると分析した。原油価格の高騰に伴うコストプッシュ型インフレは、日銀が本来目指してきた「需要主導の持続的な物価上昇」とは本質的に性格が異なる。一方でインフレが加速すれば利上げ圧力が高まるが、エネルギー高騰による景気悪化も同時進行するため、引き締め策を取ることも難しい板挟み状態だ。
ロイターの同日の報道では、イランとの戦争に端を発するエネルギーショックを受けて各国中央銀行がタカ派的な金利方針に転換しつつあり、円相場は一時1ドル=160円に迫ったと伝えた。植田和男日銀総裁はインフレリスクへの警戒を示しつつも、景気への打撃を念頭に追加利上げ判断を先送りする構えを維持しており、市場では2026年内の利上げは事実上困難との見方が広がっている。
長年のデフレから脱却を目指した日銀の緩和路線は、想定外のエネルギーショックによって戦略の見直しを迫られている。米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げを遠ざける中、日米金利差の動向も円安圧力を左右する重要変数として注目されている。