ニュースマーケット・相場観
ファーストリテイリング株が上場来最高値を更新 ユニクロ好決算で時価総額23.5兆円に

4月10日の東京株式市場でファーストリテイリングの株価が上場来最高値を更新し、時価総額が約23.5兆円(約1480億ドル)に達した。前日に発表した2026年8月期第2四半期(2月期)の中間決算が市場予想を大幅に上回り、買い注文が集中した。中間決算では、連結売上高が2兆552億円(前年同期比14.8%増)、事業利益が3869億円(同28.3%増)と、いずれも過去最高を記録している。
業績を主導したのはユニクロの海外事業で、海外売上高は1兆2413億円(22.4%増)、事業利益は2330億円(37.4%増)と急拡大した。アジア・北アメリカ・ヨーロッパのすべての地域で増収増益を達成しており、特に東南アジア・インドでの出店拡大が利益の底上げに貢献した。通期の営業利益予想は6500億円から7000億円に上方修正され、5期連続の最高益更新が確実視されている。
ただし、中東情勢の長期化に伴う繊維原料(ポリエステル)のコスト上昇リスクが懸念材料として浮上している。主要サプライヤーの帝人フロンティアは原油高を受けてポリエステル繊維の価格を20%引き上げると発表しており、ファーストリテイリングは次期以降の調達コストへの影響を注視している。同社は今期については生産・物流面への中東危機の影響は軽微との見解を維持しているが、原油価格の動向次第では今後の業績予想が修正される可能性がある。
この記事は報道をもとにMBI経済ニュース編集部が要約したものです。元の記事:Bloomberg / Reuters