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クウェートが「フォース・マジュール」宣言 ホルムズ封鎖で原油輸出が契約不履行に

クウェートの国営石油会社クウェート・ペトロリアム(KPC)は4月17日付で、原油と石油精製品の出荷について「フォース・マジュール(不可抗力)」を宣言し、顧客への契約履行を停止したことが20日にブルームバーグ通信によって報じられた。4月21日には世界各地のメディアが相次いで報じ、ホルムズ海峡封鎖の影響が湾岸産油国の基幹産業を直撃している実態が浮き彫りとなった。
フォース・マジュール条項は戦争や自然災害など当事者の責に帰さない事由によって契約履行が不能となった場合に、供給者の法的責任を免除する契約上の権利である。KPCは3月初旬に一度フォース・マジュールを宣言していたが、今回はその延長・再発動となる。関係筋によれば、ホルムズ封鎖が完全に解除された後も、輸出能力を本格再開するには数カ月を要する見通しだ。クウェートの原油生産量は既にイラク侵攻直後の1990年代初頭以来の低水準まで落ち込んでいる。
米政府は今月初め、ホルムズ封鎖による湾岸地域全体での原油生産停止量が1日あたり900万バレル超に達すると推計した。サウジアラビア・アラブ首長国連邦・カタールも同様に生産調整を強いられており、米国産シェール・ブラジル・ガイアナ・ノルウェーなどの代替供給能力の限界が意識されている。欧州の天然ガス価格と東アジアのLNG価格はスポット市場で4倍以上に跳ね上がっており、化学・鉄鋼・ガラスなど高エネルギー産業のコスト転嫁が2026年後半の世界経済を圧迫する見通しだ。
この記事は報道をもとにMBI経済ニュース編集部が要約したものです。元の記事:Bloomberg / World Oil / Gulf Daily News