ニュース経営・戦略
長期金利29年ぶり高水準、円は160円突破 FOMC据え置きと原油高で円安・債券安が同時進行
2026年4月30日の東京市場で、円が一時1ドル160円台に突入し、新発10年物日本国債の流通利回りは1.890%まで上昇して1996年以来およそ29年ぶりの高水準を更新した。前日のアメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利を据え置きつつインフレ警戒姿勢を強めたことに加え、ホルムズ海峡封鎖を背景にした原油価格の高騰がインフレ圧力を意識させ、債券売り・円売りが同時進行した。
財務省が同日実施した2年債入札では応札倍率が4.05倍となり、2024年8月以来およそ1年8カ月ぶりの強い需要を示した。利回り上昇局面で実需の押し目買いが入った形だが、投資家心理は全体として日本銀行の追加利上げ観測を織り込む方向に傾いている。生損保や年金など長期投資家の利回り狙いの買いが入る一方、海外勢の円売りは止まらない。
片山さつき財務相は同日朝の閣議後会見で「為替市場の動向は緊張感を持って注視している」と述べ、必要があれば適切な対応を取ると牽制した。市場では6月17日の日本銀行金融政策決定会合での利上げが既定路線となりつつあり、長期金利の3%台到達も射程に入りつつある。
この記事は報道をもとにMBI経済ニュース編集部が要約したものです。元の記事:Reuters