ニュースマーケット・相場観
人民元の強気観測が15年ぶり高水準、テック輸出とデドル化が追い風

外国為替市場で、中国の通貨である人民元の先高観が高まっている。トレーダーが今後1年間の人民元上昇に賭ける動きを強め、その強気度合いはオプション価格から判断して2011年以来15年ぶりの高水準に達した。世界での人民元の利用拡大と割安な水準が背景にある。複数の海外メディアが報じた。
人民元は好調なテック製品の輸出を背景に、今年に入ってアメリカのドルに対して3%以上上昇した。トレーダーは、足元の波乱要因を乗り越えて人民元が一段と上昇すると見込んでいる。これは、世界の準備通貨としてのドルの優位性が持続的な圧力にさらされる中で、人民元建て資産やアジア株への資本の再配分が進んでいることを示す動きでもある。
中国人民銀行が安定と戦略的な再位置づけの微妙な均衡を取る中、人民元の動向はアジアを中心とした投資の地図を塗り替えつつある。市場関係者は、人民元高がタイのバーツやマレーシアのリンギットなど地域通貨の上昇を再燃させる可能性があると指摘している。投資家・経営者にとって、人民元の強含みは新興国通貨や中国関連資産への資金流入を左右する重要なシグナルである。
この記事は報道をもとにMBI経済ニュース編集部が要約したものです。元の記事:Bloomberg