ニュースマーケット・相場観
円相場40年ぶり安値に接近、財務相が異例の日米財務トップ協議

円相場が対ドルで一段と下落し、40年ぶりの安値水準に接近している。23日のアジア市場で円は1ドル=161円台後半で推移し、1986年以来の安値となる161円96銭の節目をうかがう展開となった。歴史的な円安に歯止めがかからない状況を受け、政府・財務省は市場介入も視野に入れた対応を迫られている。
片山さつき(かたやまさつき)財務大臣は、アメリカのベッセント財務長官と22日夜にオンライン形式で会談したことを23日に認めた。協議では歴史的な円安への政策対応が議題となり、為替介入の可能性についても意見が交わされたと報じられている。片山大臣は記者団に対し、日本とアメリカは必要な場合には大胆な行動を取るという認識をすでに共有しており、その認識は変わっていないと述べた。
事務レベルではなく閣僚級で日米財務当局が直接協議した点は、市場では介入が現実的な選択肢として浮上した兆候と受け止められている。日本は4月下旬から5月上旬にかけて約11兆7000億円という過去最大規模の為替介入を実施したが、円安は再び加速していた。発言による口先介入の効果は数時間で薄れ、円は再び下落圧力にさらされている。
この記事は報道をもとにMBI経済ニュース編集部が要約したものです。元の記事:Bloomberg / Reuters