ニュースマーケット・相場観
円が163円台に急落、40年ぶり安値 片山財務相「断固たる行動」で介入警戒
外国為替市場で円相場が1ドル=163円台まで下落し、1986年以来およそ40年ぶりの安値を更新した。円は21日のニューヨーク市場で一時163.24円を付け、22日のアジア市場でも163円台前半で推移した。中東での攻撃再開が原油価格を押し上げ、アメリカのインフレ懸念からドル買いが加速したことが背景にある。
片山さつき(かたやまさつき)財務大臣は22日、「私たちの姿勢は全く変わっていない。必要があれば、いつでも適切に断固たる行動を取る」と述べ、市場介入も辞さない構えを示した。木原稔(きはらみのる)官房長官も「いつでも適切に対応する用意がある」と語った。日本は4月と5月、円が160円を超えて下落した局面で過去最大規模の介入を実施している。
日本銀行は6月、中東発のエネルギー価格高騰を受けて政策金利を31年ぶり高水準の1%に引き上げた。しかし野村総合研究所の木内登英(きうちたかひで)エグゼクティブ・エコノミストは、高市政権の経済財政方針が財政悪化と金融政策への政府関与の懸念を払拭できなかったことも円安の大きな要因だと指摘しており、円の下落基調は続く可能性がある。
この記事は報道をもとにMBI経済ニュース編集部が要約したものです。元の記事:Reuters