2026/08/27の経済ニュース10選 - NVIDIA決算は売上高106%増の962億ドル 来期7割増収の見通しを異例の前倒し提示
2026年8月27日の経済ニュースをお届けします。本日は日銀副総裁のタカ派的発言を受け利上げ観測が強まったほか、NVIDIAが来期7割増収という驚異的な見通しを提示し市場を牽引しました。一方で日本株は長期金利上昇の影響で海外投資家による売り越しが目立ち、上値が重い展開に。AIやロボット関連の巨額買収・計算資源契約など、テクノロジー領域の変革も加速しており、金融政策と産業成長の狭間で投資家の視線が熱く注がれています。
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1. 日銀副総裁が「適時の利上げ」を明言、9月会合での引き上げ観測が一段と強まる
日本銀行の氷見野良三(ひみのりょうぞう)副総裁は8月27日、埼玉県で開いた地元経済界向けの講演で、適時に政策金利を引き上げることが将来の急激な利上げを回避することにつながると述べた。基調的な物価上昇率が2%目標を上回って推移すれば経済に悪影響が及ぶとして、従来以上に物価の上振れリスクに注意を払う必要があるとの認識を示した。 氷見野良三副総裁は、緩和的な金融環境を調整することで成長性の高い分野へ資金が向かいやすくなるとも指摘した。円安が…
2. 海外投資家が日本株を7641億円売り越し、長期金利急騰が資金の流れを反転させる
海外投資家が8月22日までの週に日本株を差し引き7641億円売り越したことが、財務省が8月27日に公表した証券投資統計で明らかになった。週間の売り越し額としては6月27日以来の大きさとなり、これまで続いていた買い越し基調が反転した形となる。 背景には長期金利の急上昇がある。同じ週にアメリカ、ヨーロッパ、日本の長期借入コストがそろって十年来の高水準に達し、日本の10年物国債利回りは約30年ぶりの高さとなる2.945%を付けた。この期間に…
3. 東京市場は好決算の追い風を維持できず、アドバンテスト反落で日経平均が下落
東京株式市場では8月27日、日経平均株価が朝方の上昇を維持できず、6万6060円近辺まで水準を切り下げた。前日終値比では0.3%の下落となる。NVIDIAが市場予想を上回る四半期決算を発表したことを受けて半導体関連株が買われて始まり、アメリカの株価指数先物も堅調に推移していたが、上値は続かなかった。 指数寄与度が大きい半導体検査装置のアドバンテストが上昇から下落に転じ、日経平均株価を押し下げた。OpenAIなどに出資するSoftBan…
4. SoftBank Groupがヒト型ロボット企業の過半数取得を交渉、企業価値60億ドル
SoftBank Groupが、OpenAIの出資先であるヒト型ロボット開発企業1X Technologiesの過半数株式取得に向けて交渉していると、アメリカのメディアThe Informationが8月26日に報じた。関係者の話として伝えたもので、企業価値は約60億ドルと評価される見通しだという。 交渉は継続中で条件は変わる可能性があるとされる。1X Technologiesはノルウェー発祥で、2023年にOpenAIのスタートアッ…
5. NVIDIAが売上高を倍増、来期7割増収の異例の前倒し見通しを提示
NVIDIAが8月26日に発表した2027年度第2四半期(5月〜7月)決算は、売上高が前年同期比106%増の962億ドルとなり、市場予想の約922億ドルを上回った。データセンター部門は117%増の890億ドル。調整後の1株利益は2.22ドルで、予想の2.10ドルを超えた。 第3四半期の売上高見通しは1080億ドル(上下2%)とし、市場予想の約1052億ドルを上回った。さらに次期2028年度について約70%の増収を見込むと表明した。年度…
6. NVIDIAがHugging Faceを129億ドルで買収合意、オープンモデル流通の中枢を押さえる
NVIDIAが、オープンソースの人工知能モデルを公開・共有する基盤を運営するHugging Faceを129億ドルで買収することで合意したと、The Informationが8月26日に報じた。実現すればNVIDIAにとって過去最大級の買収案件となる。関係者1人の話としており、正式発表はされていない。 Hugging Faceはニューヨークに拠点を置き、大規模言語モデルやデータセットを共有する場として世界の開発者に広く使われている。N…
7. 韓国銀行が2会合連続で利上げ、今年の成長率見通しを3.3%へ大幅上方修正
韓国銀行は8月27日の金融通貨委員会で政策金利を0.25%引き上げ、年3.00%とした。7月に続く2会合連続の引き上げとなる。Reutersの調査では35人のエコノミストのうち18人が利上げを予想していた。物価が目標を上回って推移していることと、金融安定上のリスクが続いていることを理由に挙げた。 同時に公表した経済見通しでは、2026年の実質国内総生産成長率を5月時点の2.6%から3.3%へ大幅に上方修正した。実現すれば5年ぶりの3%…
8. Anthropicが450億ドルの計算資源契約、上場を控えて能力確保を急ぐ
人工知能開発企業のAnthropicが、イギリスの人工知能インフラ企業Nscaleから約450億ドル分のクラウド計算能力を借り受ける契約を結んだ。Bloombergが8月26日に報じ、CNBCも関係者2人への取材で確認した。契約期間は6年で、規模は約460メガワットに相当する。 計算能力はNscaleがアメリカのウェストバージニア州で開発中の大型データセンター拠点から供給される。NVIDIAの次世代基盤Vera Rubinを採用し、2…
9. アメリカのデータセンター計画、最大半分が遅延・中止の恐れと投資会社が警告
アメリカで計画されているデータセンターの最大半分が、着工の遅れや計画中止に直面する恐れがある。投資会社Kimmeridge Energy Managementの共同創業者でマネージングパートナーのベン・デル氏が8月26日、ニューヨークのBloomberg本社で行った取材でこうした見方を示した。政治的な反発の高まりと、実物資産を建設することの難しさが理由だという。 デル氏は、シリコンバレー型の事業モデルが現実のインフラ制約にぶつかってい…
10. 膵臓がんの新規経口薬がアメリカで承認、生存期間が約2倍に
アメリカ食品医薬品局(FDA)は8月26日、バイオ医薬品企業Revolution Medicinesが開発した膵臓がん治療薬を承認した。商品名はラソンク、一般名はダラクソンラシブで、腫瘍の増殖を促すRASたんぱく質を標的とする1日1回服用の経口薬となる。膵管腺がんに対してRASを直接阻害する薬剤の承認は初めて。 承認の根拠となった第3相試験には、前治療歴のある転移性膵管腺がんの成人500人が参加した。ラソンクを投与した群の全生存期間の…