ニュースマーケット・相場観
日銀・植田総裁、12月利上げを強く示唆 2年債利回りは2008年以来の高水準

日本銀行の植田和男総裁は11月30日(日本時間12月1日)、名古屋市内で開催された経済団体向け講演において、12月18〜19日の金融政策決定会合での利上げ実施を強く示唆する発言を行った。植田総裁は「政策金利の引き上げの是非を検討し、適切に判断する」と述べ、国内外の経済・物価・金融情勢を総合的に勘案する姿勢を示した。
この発言を受けて、スワップ市場では12月会合での利上げ確率が58%から76%へと急上昇。1月会合までには94%の確率で利上げが実施されるとの見方が広がっている。日本の2年物国債利回りは2008年以来の高水準に達し、10年物利回りも1.84%に上昇した。円相場は一時的に上昇したものの、その後は落ち着きを取り戻している。
植田総裁は、企業収益が高水準を維持していることや、米国の関税リスクによる経済の不確実性が後退していることを利上げの判断材料として挙げた。市場では、日銀が段階的な金融正常化を進め、2026年初頭には政策金利を0.75%に引き上げるとの観測が強まっている。
この記事は報道をもとにMBI経済ニュース編集部が要約したものです。元の記事:Bloomberg、The Japan Times