ニュースマーケット・相場観
金価格5150ドル突破、3カ月ぶり高値更新──関税混乱と地政学リスクが追い風

国際金価格が1オンス=5150ドルを突破し、約3カ月ぶりの高値を更新した。トランプ大統領の新関税政策をめぐる混乱や中東情勢の緊張、アメリカ景気減速への懸念が重なり、安全資産としての金への資金流入が加速している。アメリカ10年債利回りが4.03%と3カ月ぶりの低水準に低下したことも、金利を生まない金の相対的な魅力を高めた。
背景には複合的なリスク要因がある。最高裁がIEEPA法に基づく関税を違憲としたにもかかわらず、トランプ大統領が通商法122条で新たな一律15%関税を発動するなど、通商政策の先行きは一段と不透明になっている。イランとの核交渉も合意に至らず、軍事オプションの可能性がくすぶり続けている。
中央銀行による金購入も需要を支えている。世界金協会によると、2025年の各国中央銀行による金買い入れ量は4年連続で1000トンを超えた。「金はポートフォリオにおける保険としての役割を一層強めている」(バンク・オブ・アメリカ)との見方が広がり、年内6000ドルを予想するアナリストも出始めている。
この記事は報道をもとにMBI経済ニュース編集部が要約したものです。元の記事:Bloomberg / CNBC