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カーグ島(Kharg Island)沖で大規模原油流出を衛星検出 イラン戦争最大の環境被害

Reutersは5月8日、イラン最大の石油輸出拠点であるカーグ島(Kharg Island)西側の海上でおよそ45平方キロメートルにわたる原油流出が衛星画像により検出されたと報じた。欧州宇宙機関のCopernicus地球観測衛星Sentinel-1・2・3号機が5月6日から8日にかけて撮影した画像で、長さ8キロメートルの島の西方海域に灰白色の油膜が広がっている様子が確認された。Conflict and Environment Observatoryのレオン・モアランド研究員は「視覚的に原油流出と一致する」と分析し、データデスクのルイ・ゴダードは「2月28日のアメリカ・イスラエル対イラン開戦以降70日間で最大規模の流出の可能性が高い」と指摘した。
カーグ島はイラン原油輸出の90パーセントを取扱う中核ターミナルで、その大部分が中国向けに出荷されている。3月13日にはアメリカ空軍が島内90カ所超の軍事施設を爆撃した経緯があり、流出原因は軍事関連の設備破損か技術的故障の可能性があると分析されている。アメリカ海軍はイラン港湾封鎖を継続中で、現時点で流出の発生源は特定されていない。
国際海運業界誌Lloyd's List Intelligenceの集計によれば、ホルムズ海峡通過量は封鎖開始以降95パーセント減少し、約1550隻が通行許可待ちで停泊している。原油流出の規模が拡大すれば、ペルシャ湾岸産油国全体の石油輸出インフラと海洋環境に長期的影響が及ぶ恐れがある。投資家は、Brent原油先物が引き続き1バレル105ドル前後で推移する中、湾岸エネルギーインフラ関連の保険・再保険市場の動向と、サウジアラムコ・アラブ首長国連邦アブダビ国営石油の輸出動向を注視している。
この記事は報道をもとにMBI経済ニュース編集部が要約したものです。元の記事:Reuters