ニュース規制・税制・政策
日銀、来週1%利上げへ 31年ぶり高水準・植田総裁は入院で不在

日本銀行は来週6月15日から16日に開く金融政策決定会合で、政策金利を現行の0.75%から1%へ引き上げる公算が大きい。1%は1995年以来約31年ぶりの高水準となる。中東情勢に伴うインフレ圧力への対応を優先し、利上げに踏み切る見通しだ。前日には欧州中央銀行も利上げを実施しており、主要中央銀行が金融引き締めへ転じる流れに沿う形となる。
異例なのは、植田和男総裁が感染した肝のう胞の治療で2週間入院し、今回の会合を欠席する点である。残る8名の審議委員の多くが物価上昇圧力に警戒を示しており、利上げ案は賛成多数で可決される見込みだ。会合後の記者会見は内田真一副総裁が総裁に代わって務める。市場の関心は、利上げそのものよりも今後の引き上げ時期とペースに移っている。
Reutersの調査では、エコノミストは6月の1%到達後、第4四半期に1.25%へ追加利上げすると予想している。日本の5月の卸売物価は前年同月比6.3%上昇と3年ぶりの速いペースで伸び、エネルギー高による企業のコスト転嫁が続く。一方で円相場は1ドル160円付近で推移し、利上げの遅れが円安を招いたとの指摘も出ている。会合では国債買い入れ減額計画の見直しも議論される。
この記事は報道をもとにMBI経済ニュース編集部が要約したものです。元の記事:Reuters