ニュースマーケット・相場観
日銀新委員の利上げ反対、正常化ペースを巡る論争映す

日本銀行が先週決定した政策金利1%への引き上げに唯一反対票を投じた浅田統一郎(あさだとういちろう)審議委員の判断が、利上げペースを巡る政策委員会内の温度差を浮き彫りにしている。浅田統一郎委員は就任後わずか2回目の会合で、物価の上振れリスクよりも生産や雇用の下振れリスクの方が大きいとして、利上げに反対した。
浅田統一郎委員は高市早苗(たかいちさなえ)首相が任命した最初の政策委員であり、金融緩和の維持に強い姿勢を示している。高市首相は2026年2月、緩和的な政策の支持者として知られる浅田統一郎委員と佐藤綾野(さとうあやの)委員を起用しており、市場ではこれが日本銀行の正常化に対する制約要因になるとの見方がある。
Citigroup Global Markets Japanのエコノミスト、ナカムラ・ソウスケ氏は、浅田統一郎委員の反対は今後の政策経路にとって重要なハト派的シグナルだと指摘した。タカ派の高田創(たかたはじめ)委員と田村直樹(たむらなおき)委員の任期が満了すれば、委員会のバランスがハト派に大きく傾く可能性があると分析している。
この記事は報道をもとにMBI経済ニュース編集部が要約したものです。元の記事:Bloomberg