ニュースマーケット・相場観
アメリカ30年債利回り、5%超えが2007年以来最長 財政懸念と人工知能起債が圧力

アメリカ国債市場で30年債利回りが5%を上回る状態が続き、その期間は2007年の金融危機前夜以来の長さとなった。22日には5.146%へ上昇し、11営業日を超えて5%台で推移している。膨張する政府債務と根強いインフレへの投資家の懸念を映す動きだ。
アメリカ国債市場の規模は2007年の4兆5000億ドルから約31兆ドルへ膨らみ、債務残高の国内総生産比は100%を超えた。さらに人工知能インフラの建設資金を調達するための社債発行が急増しており、Microsoft、Amazon、Alphabet、NVIDIA、Meta、Oracleの発行残高は5000億ドル規模に迫る。高利回りの社債が長期国債の競合となり、需給を圧迫している。
イラン戦争による原油高で6月の消費者物価上昇率は3.5%と目標を大きく上回ったままで、短期国債利回りは17カ月ぶりの高水準を付けた。市場はアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)が9月に利上げする可能性を完全に織り込んでおり、住宅ローン金利は6.55%と約11カ月ぶりの高さに達している。
この記事は報道をもとにMBI経済ニュース編集部が要約したものです。元の記事:Bloomberg