ニュースマーケット・相場観
ブレント原油が続伸、ホルムズ海峡再開の不透明感がリスクプレミアムを温存

ホルムズ海峡の再開時期が見通せないとの見方から、10日のアジア市場で原油価格が上昇した。国際指標のブレント原油は前週末から水準を切り上げ、地政学リスクに伴う上乗せ分が価格に残る展開が続いている。
イランのアラグチ外相は9日、イランとオマーンがホルムズ海峡を巡る合意に近づいているとしながらも、アメリカが制裁緩和や戦争賠償の支払いといった条件を満たすまで海峡は再開しないと表明した。オーストラリアの金融サービス会社の市場アナリストは、交渉が実務的な合意に至る速度に市場が懐疑的であり、合意が発表されたとしても過去の経緯からすれば脆弱なものになりうると指摘した。
海峡の通航は戦闘が始まった2月下旬以降、事実上停止した状態が続く。船舶追跡サービスのマリントラフィックによると、8月4日から6日の通航は1日あたり8隻から15隻にとどまり、開戦前の1日130隻程度から大きく落ち込んでいる。世界の石油供給の約5分の1が通る要衝の機能停止は、記録に残る限り最大規模のエネルギー供給の途絶となっている。
この記事は報道をもとにMBI経済ニュース編集部が要約したものです。元の記事:Al Jazeera