2026/09/16の経済ニュース10選 - 日立製作所の子会社がミシシッピ州に5億2800万ドルの変圧器工場、700人超を雇用
2026年9月16日の経済ニュースを総括します。日本の8月貿易赤字は1兆1000億円に拡大し、原油高の影響が深刻化しています。一方、日立製作所が米国で過去最大規模の投資を行い、Metaは有料サービス「Meta One」を開始するなど、企業は激しい環境変化の中で新たな収益源の確保を急いでいます。イングランド銀行の物価判断や中国人民銀行の政策転換など、世界各国がインフレと成長のバランスを模索する中での重要な出来事を詳しくお届けします。
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1. 日本の8月貿易赤字が1兆1000億円に拡大、原油高で石油輸入58.7%増
日本の財務省が16日発表した8月の貿易統計で、貿易収支は1兆1000億円の赤字となった。赤字額が1兆円を超えるのは1月以来で、赤字は4カ月連続。イラン戦争の長期化で原油価格の高止まりが続き、石油の輸入額は前年比58.7%増、輸入全体も28%増と膨らんだ。 輸出は19.3%増と予想の18.2%を上回ったものの、伸び率は2月以来初めて鈍化した。半導体製造装置の輸出は52.3%増と加速し、中国向けは20.6%増、アメリカ向けは24.9%増だ…
2. 物価高で日本の寺院が資産運用に活路、非営利団体の社債保有は約5兆円に
物価高と布施収入の減少に苦しむ日本の寺院で、資金を金融市場で運用する動きが広がっている。葬儀や墓の管理料は寺院の重要な収入源だが、コロナ禍で進んだ葬儀の簡素化が、物価高のなかで定着した。国内の仏教徒の数は過去20年で約14%減っている。 大手宗派が2021年に約7000の寺院を対象に行った調査では、半数ほどが年収400万円未満だった。北海道のある寺院では、証券会社出身の住職がアメリカ国債や国内の不動産投資信託、株式に分散投資し、2年間…
3. ベッセント財務長官、円買い介入は「名目的な額」と説明 日本銀行の会合を前に
アメリカのベッセント財務長官は15日、下院金融サービス委員会の公聴会で、7月末に日本と協調して実施した円買い介入について、投じた資金は名目的な額にとどまったと説明した。少額で日本の政策への支持を示せたうえ、数千万ドル規模の利益も得たと述べた。 ベッセント長官は、円高はアメリカの輸出企業にとって好ましいと強調し、円が強くなれば日本政府が介入のためにアメリカの資産を売る必要もなくなると指摘した。協調介入は円が対ドルで約40年ぶりの安値に沈…
4. 日立製作所傘下のHitachi Energy、ミシシッピ州に5億2800万ドルの変圧器工場
日立製作所の完全子会社で送配電機器を手がけるHitachi Energyは15日、アメリカ南部ミシシッピ州ギャルマンに5億2800万ドルを投じて変圧器の新工場を建設すると発表した。700人超の雇用を生む計画で、Hitachi Energyのアメリカでの単独投資としては過去最大となる。 新工場は、約15億ドル規模で進めるアメリカでの製造拡大計画の中核と位置づけられる。電力需要の急増を背景に、変圧器をはじめとする送電網機器は需給の逼迫が続…
5. イギリスの8月消費者物価3.1%に加速、燃料高で5カ月ぶりの高い伸び
イギリス国家統計局が16日発表した8月の消費者物価指数は前年比3.1%上昇し、7月の2.9%から伸びが加速した。5カ月ぶりの高い伸びで、前月比でも0.5%上昇した。ガソリンや軽油など自動車燃料の値上がりが最大の押し上げ要因となり、イラン戦争に伴う原油高が家計に波及している。 一方、エネルギーや食品などを除くコア指数の上昇率は2.6%、サービス価格の上昇率は3.4%と、いずれも7月から横ばいだった。財の価格上昇率は2.2%から2.7%に…
6. 中国人民銀行総裁「貸出の伸び鈍化は新常態」、融資量重視からの転換を示唆
中国人民銀行のパン・ゴンション総裁は16日に公表された共産党の理論誌への寄稿で、貸出の伸びが鈍化する一方で質が高まる状態が、新たな常態として定着するとの見方を示した。以前の高い伸びの維持は難しく必要でもないとして、融資の量を重視してきた政策運営からの転換を示唆した。 総裁は、280兆元を超える貸出残高の相当部分が不動産や地方政府の資金調達事業体に結び付いており、これらの分野が縮小していると指摘した。一方、2026年上半期の成長の4割超…
7. Brookfield、オーストラリアのReliance Worldwideを29億ドルで買収へ正式契約
カナダのBrookfield傘下の投資会社は16日、オーストラリアの配管部材大手Reliance Worldwideを買収する拘束力のある契約を結んだ。1株当たり3.38ドルを現金で支払い、負債を含む企業価値は約29億ドルとなる。買収価格は過去6カ月の平均株価を43%上回り、Reliance Worldwideの株価は1年ぶりの高値を付けた。 買収価格は8月に示した1株4.75オーストラリアドル相当をアメリカドル建てで固定したもので、…
8. Korean AirがBoeing機103機の発注を確定、アメリカからの購入総額448億ドル
韓国のKorean AirとアメリカのBoeingは16日、ソウルで103機の航空機の発注契約を確定したと発表した。内訳は777-9が20機、787-10が25機、737-10が50機、貨物機の777-8Fが8機。発注額は約362億ドルとされ、エンジンなどを含むアメリカからの購入総額は約448億ドルに達する。 今回の契約は、2025年8月の韓国とアメリカの通商交渉に合わせて表明していた調達計画を正式な発注に移したもので、Boeingは…
9. Meta、有料定額サービス「Meta One」を世界で開始 人工知能の収益化を加速
アメリカのMetaは15日、Instagram、Facebook、WhatsAppと自社の人工知能アシスタントにまたがる有料の定額サービス「Meta One」を世界で開始した。50を超える追加機能を用意し、アプリ単体のプランは月額2.99ドルから、人工知能機能を強化した個人向けセットは7.99ドルと19.99ドル、クリエイターや企業向けは14.99ドルから499ドルまでとした。 年初来の単体プランを含め、有料会員と試用の件数は既に15…
10. AWS、イラン戦争で被災した中東施設のデータ復旧を断念
Amazon傘下のAWSは15日、イラン戦争の初期にドローン攻撃で損傷したバーレーンの施設について、この地域だけに保存されていたデータなどへのアクセスは復旧できないと明らかにした。被害が設計上の想定を超えたと説明し、アラブ首長国連邦にある1つのアベイラビリティーゾーンでもデータを回復できていない。 AWSが被害の更新情報を出すのは4月以来。3月にはアラブ首長国連邦の2つのデータセンターが直接攻撃を受け、バーレーンの施設も近隣への攻撃で…