2026/09/28の経済ニュース10選 - 日銀議事要旨、複数委員が利上げ加速を主張 市場想定の半年ごとより速いペースも
9月28日の経済ニュースは、日銀の金融政策決定会合議事要旨の公表により、利上げペースの加速が現実味を帯びてきたことが大きな焦点となりました。これに伴い2年国債利回りが1995年以来の高水準を記録するなど、金利上昇局面への警戒感が強まっています。一方で、ニデックが報じられた巨額減損によって急落し、中国の工業利益の減速も確認されるなど、企業の経営環境は厳しさを増しています。金利と地政学リスクに揺れる今日の市場環境を総括します。
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1. 日銀7月会合の議事要旨、複数委員が利上げペース加速を主張
日本銀行が9月28日に公表した7月30、31日の金融政策決定会合の議事要旨で、多くの委員がインフレの上振れリスクへの警戒を強め、一部は利上げペースの加速を求めていたことが分かった。多くの委員は、政策の軸足を基調的な物価上昇率を2%目標付近に安定させる方向へ移しつつあるとの認識を示した。 ある委員は、市場は約半年ごとの利上げを想定しているようだが、基調的な物価が2%に近づく中、ペースはそれより速くなり得ると発言した。別の委員は政策金利を…
2. 企業向けサービス価格が8月3.7%上昇、2年余りで最大の伸び
日本銀行が9月28日発表した8月の企業向けサービス価格指数は前年同月比3.7%上昇し、7月の3.6%から伸びが加速した。上昇率は2024年6月以来、2年余りで最も高い水準となった。企業間で取引されるサービスの価格動向を示す指標で、人件費の上昇がサービス価格にどこまで転嫁されているかを測る手がかりとして日銀が注視している。 8月は運賃に加え、広告料やリース・レンタル料の上昇が目立ち、物価上昇圧力の裾野が広がっていることを示した。サービス…
3. 2年国債利回りが1995年以来の高水準、日銀の追加利上げ観測で2%目前
日本の2年国債利回りが9月28日、一時前週末比0.04ポイント上昇の1.975%を付け、1995年以来の高水準となった。金融政策の見通しに敏感な2年債の利回りが節目の2%に迫っており、投資家が日本銀行の追加利上げへの賭けを強めていることを映している。5年債利回りも2.43%に上昇した。 SMBC日興証券のストラテジストはリポートで、国内外の政治家が円安への関心を強める中、日銀が引き締めを加速させるとの観測が勢いを増していると指摘した。…
4. ニデック株が一時18%急落、約1兆円の減損計上報道で会計不祥事が深刻化
精密小型モーター世界最大手のニデックの株価が9月28日、一時18%急落した。会計問題に関連しておよそ1兆円(約63億ドル)の減損損失を計上するとの報道を受け、売りが膨らんだ。Bloombergによると、日本の経済誌が情報源を明かさずに報じたもので、2026年3月期にさかのぼって計上する計画だという。 ニデックは昨年、イタリアやスイス、中国の子会社、車載インバーター事業にまたがる会計上の問題を公表して以降、混乱が続いている。今年3月には…
5. 防衛費拡大は市場の不安材料にならず、高市首相の有識者会議メンバーが見解
高市早苗(たかいちさなえ)首相が議長を務める日本成長戦略会議の有識者構成員で、Credit Agricoleのチーフエコノミストの会田卓司(あいだたくじ)氏は9月28日、Bloombergのテレビインタビューで、防衛費拡大は10年から15年をかけた長期目標であり、市場の不安材料にはならないとの見方を示した。 Bloombergは今月、日本政府が防衛費を10年で国内総生産(GDP)比3.5%に引き上げる中期目標を検討していると報じていた…
6. オーストラリア金最大手Northern Star、Gold Fieldsの271億ドル買収提案を拒否
オーストラリア最大の金生産会社Northern Star Resourcesは9月28日、南アフリカの金鉱大手Gold Fieldsから受けた387億オーストラリアドル(約271億ドル)の買収提案を拒否したと発表した。成立すればオーストラリア企業を対象とする過去最大級の買収となる案件だった。 提案は株式と現金の組み合わせで、Gold Fields株の下落により価値は1株25.19オーストラリアドルに目減りし、プレミアムは14%にとどま…
7. 中国がアメリカ産農産物の関税引き下げリスト公表、最大輸入品の大豆は対象外
中国商務省は9月28日、トウモロコシや小麦、食肉、乳製品などアメリカ産農産物の幅広い品目について関税を引き下げるリストを公表した。先週ワシントンで行われたアメリカと中国の首脳会談を受けた措置だが、中国にとって最大の輸入品目である大豆は対象から外れた。 リストにはソルガムや大豆油、大豆かすも含まれる一方、アメリカ産大豆には10%の追加関税が残り、民間の搾油業者には負担が重いとの声がある。国有のSinograinとCOFCOは既に1200…
8. 中国の工業企業利益が4.2%増に鈍化、人工知能関連が好調も内需低迷が重荷
中国国家統計局が9月28日発表した8月の工業企業利益は前年同月比4.2%増にとどまり、7月の11.2%増から大きく減速した。今年最も弱い伸びで、4月の24.7%増をピークに4カ月連続で鈍化した。1〜8月の累計は15.7%増と、1〜7月の17.6%増から勢いを失った。 分野別では、人工知能ブームを背景にコンピューター・通信・電子機器製造業の利益が1〜8月に110%急増した一方、酒類・飲料・精製茶製造業は34.7%減と低迷した。消費の弱さ…
9. 金価格が急落し4200ドル割れ、原油高でFRBの追加利上げ観測強まる
金価格が9月28日のアジア時間に大きく下落した。原油高でインフレ懸念が強まり、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が広がったためだ。スポット価格は日本時間の午前に1.5%安の1オンス4223.95ドルを付け、その後は下げ幅を2%超に広げて4200ドルを割り込んだ。 FRBは今月、政策金利の誘導目標を3.75〜4%に引き上げ、市場は10月の追加利上げの確率を6割超織り込んでいる。トランプ大統領がホルムズ海峡の再開を含むイ…
10. ホンコン市場に上場投資信託8本が上場、中国本土マネーの海外投資需要を取り込み
韓国の半導体大手やアメリカのハイテク企業、マレーシアの大型株などに投資する上場投資信託(ETF)8本が9月28日、ホンコン市場に上場した。中国本土の投資家の海外分散投資需要を取り込む狙いで、多くはHong Kong Exchanges and Clearing(HKEX)の市場横断型指数に連動する。 中国の金融監督当局は先月、本土の保険会社に対し、ホンコンとの株式相互取引制度を通じたホンコン上場ETFへの投資を認めた。国内市場の低迷が…