2026/07/03の経済ニュース10選 - 米6月雇用5.7万人 利上げ観測後退でダウ最高値更新
2026年7月3日の経済ニュースでは、米国の雇用統計が予想を大幅に下回ったことから利上げ観測が後退。GoogleはEUでの反トラスト訴訟で敗訴し、重大な制裁金を支払うことに。同時に、Krogerが地域スーパーのGiant Eagleを買収するなど、企業動向も注目されています。Teslaの出荷が過去最高を記録した一方で株価は急落するなど、ダイナミックな市場の変化が続いています。
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1. 6月米雇用統計が予想の半分、利上げ観測が急速に後退しダウ最高値
アメリカ労働省が7月2日に発表した6月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比5万7000人増にとどまり、市場予想の11万5000人を大きく下回った。前月の12万9000人からも減速し、4月・5月分も合計7万4000人下方修正された。失業率は労働参加率の低下を主因に4.2%へわずかに改善したが、レジャー・接客業が6万1000人減と大きく落ち込んだ。 この結果を受け、7月末の連邦公開市場委員会での利上げ観測が急速に後退した。シカゴ・マー…
2. Google、EU反トラスト訴訟で敗訴確定 40億ユーロの制裁金支払いへ
欧州連合の最高裁にあたる欧州司法裁判所は7月2日、Googleと親会社Alphabetの上訴を退け、基本ソフト「Android」を巡る約41億ユーロ(約47億ドル)の制裁金を最終的に確定させた。Googleにこれ以上の上訴の道はなく、8年に及んだ法廷闘争が終結した。 問題となったのは、2018年に欧州委員会がGoogleに科した記録的な制裁金である。欧州委員会は、Googleが端末メーカーに対し、アプリ配信ストア「Google Pla…
3. Kroger、地域スーパーのGiant Eagleを16.5億ドルで買収へ
アメリカのスーパー最大手Kroger は、家族経営の地域食品・薬局チェーンであるGiant Eagleを16億5000万ドルで買収することで最終合意した。買収額は現金12億5000万ドルと約4億ドルの負債引き受けで構成される。取締役会が全会一致で承認した。 Giant Eagleは年間売上高約90億ドルを持ち、オハイオ州北部、ペンシルベニア州西部、ウェストバージニア州、メリーランド州、インディアナ州で197のスーパーと11の独立系薬局…
4. Tesla、第2四半期出荷が過去最高の48万台 それでも株価は約7%下落
Tesla の2026年第2四半期の車両出荷台数は48万126台となり、前年同期比25%増と過去最高を記録した。市場予想を約7万4000台上回る「サプライズ」で、多くのアナリストが予想外と評した。欧州での需要回復とガソリン価格の上昇が販売を押し上げた。エネルギー貯蔵の導入量も13.5ギガワット時と好調だった。 もっとも、記録的な出荷にもかかわらずTesla 株はこの日約7%下落し、約11カ月ぶりの大幅安となった。市場では、好決算が出尽…
5. Anthropic、独自AIチップ開発でサムスンと交渉 2ナノ製造プロセスを検討
アメリカの人工知能企業Anthropic が独自のAIチップ開発に着手し、製造委託先の候補としてサムスン電子と初期段階の協議を進めていることが分かった。経済誌The Informationが7月2日に報じ、Bloomberg やTechCrunch なども追随した。設計や目標性能はまだ確定しておらず、計画が進まない可能性もあるという。 Anthropic はサムスン電子の先端2ナノメートル製造プロセスと高度なパッケージング技術を検討し…
6. 日本のサービス業景況感が6月に改善 PMIは52.2へ上昇
S&Pグローバルが7月3日に発表した6月の日本サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値は52.2となり、5月の50.0から上昇した。景況の分かれ目となる50を上回り、活動の再拡大を示した。前月に足踏みしたサービス業が拡大局面に戻った形で、過去15カ月のうち14回目の拡大となった。 新規受注は過去2年で最も速い部類の伸びを示した一方、新規輸出受注は3カ月連続で大きく減少した。製造業を含む総合PMIは5月の51.1から52.8へ上昇…
7. 円安警戒続く 片山財務相「休日でも米当局と緊密に連絡」
片山さつき(かたやまさつき)財務相は7月3日の記者会見で、円相場について「我々の姿勢に変化はない。必要に応じいつでも適切に対応する」と述べ、市場が介入を警戒するなか、従来の警告を繰り返した。片山財務相は、外国為替を巡ってアメリカの当局と「アメリカが休日のときでも」緊密に連絡を取ってきたことを強調した。 円は前日7月2日、対ドルで突如上昇し、市場では介入への警戒と、当局が新たな手法に転じる可能性への不安が広がった。トレーダーの間では、そ…
8. SoftBank、米国でAI計算能力レンタル事業へ 新会社「SB Neo」設立
SoftBank グループは、アメリカ企業にAI向けの計算能力を貸し出す「ネオクラウド」事業に参入するため、新会社「SB Neo」を設立した。経済誌The Informationなどが7月3日までに報じた。人工知能の学習・推論に必要な計算資源を外部に提供する事業で、10ギガワット規模の展開を目指すとされる。 ネオクラウドは、Amazon のAWS、Microsoft のAzure、Google といった既存の大手クラウド事業者に対抗し…
9. クウェートが6月に大幅増産 米・イラン合意後にホルムズ海峡の通航正常化
Reuters が7月3日までに報じたところによると、クウェートは6月に原油生産を日量165万バレルへ大幅に引き上げた。アメリカとイランの合意を受けて中東情勢が落ち着き、ホルムズ海峡の通航が正常化するなか、湾岸産油国が輸出を回復させている動きの一環だ。 サウジアラビアもアメリカとイランの合意以降、ホルムズ海峡を通じた原油輸送を増やしていると報じられている。石油輸出国機構(OPEC)とその協調国は追加増産に踏み切っており、アラブ首長国連…
10. ECBラガルド総裁、6月利上げの判断を擁護 インフレとの闘い継続を強調
欧州中央銀行のクリスティーヌ・ラガルド総裁は、フランス経済紙レゼコーとのインタビューで、6月の利上げ判断は正しかったとの見解を示した。ラガルド総裁は、インフレとの闘いが重要な局面にあるとして、金融引き締めの正当性を改めて主張した。Bloomberg やReuters が7月2日から3日にかけて報じた。 一方で、ユーロ圏のインフレ率が鈍化するなか、欧州中央銀行内では次の一手を巡って見解が割れている。6月のユーロ圏消費者物価の伸びが市場予…